ゴー宣DOJO

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高森明勅
2018.5.15 22:00

井上武史氏の改憲論

憲法学者で九州大学准教授の井上武史氏。

6月の九州ゴー宣道場にゲストとして参加して下さる。

その井上氏の改憲論の一端を紹介しておく。

立憲主義との関係で重要なのは『緊急事態条項』である。
わが国において緊急事態論議では必ずナチスの独裁政治が
引き合い
に出され、権力濫用の面ばかりが強調される。

しかし、現在の議論は戦前の反省を踏まえたもので、
むしろ非常時の権力統制という意味合いが強い。

緊急事態条項の意義は、
危機への対処のために行う
公権力の活動が『超法規的』
にならないように、
非常時におけるルールをあらかじめ設定しておくことである。

緊急事態条項の目的は非常時の権力行使さえも憲法で
枠づけること
にあるため、一般には立憲主義に適合すると
考えられている。

立憲主義を標榜する国の憲法に緊急事態条項が置かれていることは

そのことを裏打ちするだろう。

…ただそうはいっても、緊急事態条項が政府の権力拡大を
容認することに変わりはない。

そこで、緊急事態条項を設ける際には、
危機に迅速に対応できるだけの手段を政府に与えると同時に、
権力濫用を防ぐために、議会や裁判所による政府統制の仕組み
もあわせて整備する必要が
ある。

…そもそも、権力濫用の危険があることは、
その問題から目を背けたり、思考を止めたりする理由にならない。

むしろ、
強大な国家権力を統制する仕組みの構築に
知恵を絞ってきたのが、
立憲主義を掲げる国の憲法学者と
政治家ではなかったか。

立憲民主党が『立憲的改憲論議』
を基本スタンスとするのであれば、
解散権制約など平時の権力統制だけでなく、非常時の権力統制のあり
方についても、
党としての見解を示すべきであろう」
(『中央公論』5月号)

憲法に緊急事態条項を設けるのは立憲主義に
「適合する」
との主張。

説得力がある。

「非常時」への実効的な対処が必要な場面を想定すれば、
緊急事態条項を欠いては、立憲主義を貫くのがむしろ困難になる。

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「憲法は国民のものではないのか?

平成30年6月10日(日)午後2時 から
『八重洲博多ビル』(福岡)にて開催します。

「八重洲博多ビル」
(住所:福岡市博多区博多駅東2丁目18番30号)は、
JR・地下鉄
『博多駅』より徒歩5分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

八重洲博多ビルのHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

610日(日曜)午後2時開催の「九州ゴー宣道場」は

自民党の憲法改正推進本部にも影響を与えている、

異端の憲法学者・井上武史准教授をゲストに迎える。

 
テーマは「憲法は国民のものではないのか?」
である。

長谷部恭男や木村草太のように、護憲派に担がれ、真の

「立憲主義」を喪失し、サーカスのような解釈で禄をはむ

者こそ憲法学者、という欺瞞に嵌らない憲法学者をわしは

求めている。

 

現憲法の解釈を既得権益として守りたい憲法学者は、

国民が憲法に関心を持つことを嫌い、妨害する。

 

井上武史氏はそうではないと倉持麟太郎師範は言う。

福岡で開催する「九州ゴー宣道場」に参加する者たちは

幸運である。

憲法学会の枠をはみ出す異端児であり、しかも一流の

憲法学者の意見が聞けるのだ。

まことに楽しみではないか!

 

応募締め切りは530日(水曜)である。

応募開始だ!

自由民権運動の立役者・玄洋社の地に、九州全域から、

いや全国から集結せよ!

明治の自由民権運動以来の「回復の民権」が再開する。

「草の根の新憲法創設」に関われ!

君たちも民権闘士の一人だ!

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

申し込みフォーム

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

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reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成30年5/30(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

次回の開催予定

第117回

第117回 令和6年 5/25 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in大阪「週刊文春を糾弾せよ!」

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